アントム株式会社(以下当社)のリフローおよび加熱炉すべてのラインナップに採用している加熱方式は熱風+遠赤外線を併用したハイブリット加熱方式です。
また一般的な熱風加熱方式のリフローよりも風量(熱風の強さ)を抑えることにより、強い熱風による加熱への悪影響を防止するという加熱メリットを生み出すことができます。
下記が当社の独自加熱方式である熱風+遠赤外線を併用したハイブリット加熱方式をイメージした図になります。
シロッコファンにより発生した風が熱源であるパネルヒーターを通過することにより熱せられた風が熱風となりワーク(対象物)を加熱するという仕組みになります。
さらにパネルヒーター表面に特殊コーティングしたプレートを取り付け、遠赤外線効果を大幅に向上さることにより熱風量を抑えても加熱能力を低下させないように補っている、これが当社の熱風+遠赤外線を併用したハイブリット加熱方式です。
また熱容量が大きなワークなど加熱能力アップが必要な場合には、風量調整により熱風量を増やすことも可能ですので必ずしも熱風量を抑えた状態での加熱しかできないというわけではありません。
この熱風+遠赤外線を併用したハイブリット加熱方式を活用することにより下記のようなメリットを得ることができます。
当社の熱風+遠赤外線を併用したハイブリット加熱方式の最大の特徴は、熱風量を抑えることで強い熱風による悪影響を抑えることです。
下記に当社の熱風+遠赤外線を併用したハイブリット加熱方式を活用することで得られるメリットの一部をご紹介いたします。
フラックスの劣化を抑えることではんだ付け品質を向上 | はんだ付けにおいて最も重要な役割を持つフラックス(はんだと被着面の表面にある酸化被膜を除去する力を増大させる添加剤)はプリヒート加熱の時間が長いと熱風により劣化してしまいます。そのため必要なフラックスが劣化により不十分な状態となってしまい、はんだが本加熱時に活性化しきれず、濡れ広がり(セルフアライメント)不足などの不良が発生する原因にもなってしまうのです。またフラックスが不十分なことではんだ熔融時に気泡が抜けきらず、そのまま固まってしまうことでボイドの原因にもなると考えられます。こうした問題を解決するための最もシンプルな方法が熱風を抑えてフラックスを劣化させないことです。 |
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溶剤の乾燥や微細部品、薄いワークにも最適 | 防湿剤など溶剤の乾燥時、溶剤に強い熱風を与えてしまうと波打ち、飛散などの原因になります。また同様に微細部品やフィルム・フレキ基板のような薄いワークも強い熱風で飛んでしまったりバタついてしまうことがあります。こうした強い熱風による影響を抑えるためには熱風量を抑えた当社の熱風+遠赤外線を併用したハイブリット加熱方式が最適です。 |
隣接ゾーンや上下ゾーンとの熱干渉が小さい | 熱風量が強いと隣接するゾーンや上下のゾーンとの干渉が発生してしまうため設定温度が高いゾーン側に温度が引っ張られてしまう傾向があります。そのため隣接ゾーン間、または上下の温度差を大きく付けることができません。しかし当社の熱風+遠赤外線を併用したハイブリット加熱方式は熱風量を抑えることで隣接するゾーンや上下ゾーンとの温度干渉を限りなく小さくすることができるためメリハリのある温度差を付けることが可能です。また隣接するゾーン間のスペースを限りなく少なくすることができるのでゾーン間の落ち込みを抑える効果もあります。 |
下記は一般の熱風加熱方式リフロー(エアリフロー)と当社の熱風+遠赤外線を併用したハイブリット加熱方式によるボイドの発生比較の写真です。
熱風によるフラックスの劣化によって、はんだの流動性を阻害され、それによって発生したガスがフィレット(リードとランド間にできるはんだ形状)内に閉じ込められるためボイドが発生します。
つまり熱風量を抑えることでフラックスを劣化させず、はんだの流動性を最大限に活性化させることによりボイドの量を減らすことができるのです。
真空炉のように完全にボイドを除去することはできませんが加熱方式の違いだけでもこれだけのボイド削減を実現できます。
もしボイドの発生を少しでも抑えたいとお考えの場合、当社の当社の熱風+遠赤外線を併用したハイブリット加熱方式をご検討ください。
当社のすべてのリフロー、加熱炉には熱風+遠赤外線を併用したハイブリット加熱方式を採用していることは前述したとおりです。
そのためデモルームに常設しているデモ機を使用して熱風+遠赤外線を併用したハイブリット加熱方式をご確認いただくことができます。
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